井原市に生まれ、大阪で人形師の中谷省古(せいこ)に師事した平櫛田中(ひらくしでんちゅう)。
上京後、彫刻家の高村光雲の門を叩き、彫刻家の道を歩み始めた田中は、日本美術の再興を目指す岡倉天心の感化も受けながら近代と伝統が融合した独自の芸術表現を探求した。
そんな田中が故郷に寄贈した作品を基盤とし1969年に開館した平櫛田中美術館が、4月18日(火)にリニューアルオープン。
リニューアル後第1弾となる展覧会では、1000点を超えるコレクションの中から選りすぐりの平櫛田中作品を展示。
人気の高い《試作鏡獅子》や《幼児狗張子》など約90点の彫刻や書が、生まれ変わった展示室に並ぶ。