【ぶどう品種について】

マスカット・ベーリーA:日本固有の黒ぶどう品種。日本ワインに欠かせない重要品種です。

果実味が強く、渋みや酸味は弱い、飲みやすくカジュアルな感じが特徴です。アメリカ系品種のベーリーとヨーロッパ系品種のマスカットハンブルグの交雑育種で日本の気候に合わせて育成されましたので、寒さや湿気の多さにも強く、北海道を除く国内で広く栽培されてきました。

ここ井原市でも生食用、醸造用それぞれに栽培される歴史あるぶどうです。街のスーパーではなかなか取り扱いのない品種ですが、井原市の葡萄浪漫館さんで美味しいマスカットベーリーAジュースが一年中いただけます。

マスカット・ベーリーA

 

富士の夢:志村葡萄研究所(山梨県)の志村富雄氏が開発した富士の夢(ふじのゆめ)は、*行者の水×メルロー種を交配させたものです。アントシアニン・ポリフェノールが豊かで濃厚なワイン品種で日本の気候・風土に適し、病害にも強く安定した生産が可能な赤ワイン用品種。山ぶどうの尖った感じとメルローのしなやかさが調和し、個性的な味わいとなっています。開栓後もゆっくりと開いてまろやかに変化するタイプ。

*行者の水とは、古くから日本に自生する山ぶどうで、一般的なぶどうの約10倍のアントシアニンや、ポリフェノールが含まれているといわれ、かつての修行僧たちが山に入った際に、この山ぶどうで水分と滋養を補ったことからそう呼ばれているそうです。

メルロー(Merlot)は、フランスのボルドーを原産地とする赤ワイン用ぶどう品種。プルーンのような、熟した果物の香り、味はカベルネ・ソーヴィニョンほど、酸味やタンニンは強くなく、芳醇でまろやかな味わい。と一般的には言われています。

富士の夢

 

【醸造過程について】

2020年9月25日 仕込み開始。除梗破砕し、ステンレスタンクへ。タンク内で低温で寝かせる。亜硫酸、ペクチナーゼ添加(亜硫酸はワインを酸化や微生物汚染から保護するために、ペクチナーゼはペクチンを分解する触媒能を持つ酵素の総称で酵素を壊し色を出すために用いる)発酵が始まったら、1日に3回櫂入れを行い、【櫂(かい)入れとは、炭酸ガスで浮いてくる皮をタンク下に押し沈め全体をまんべんなく混ぜること】寝かせている途中で数回に分けて補糖。その後、搾汁し少し寝かせて瓶詰め。

2020年12月8日瓶詰め。

 

【終わりに】

このプロダクトは、井原市内ぶどう農家さんと#葡萄浪漫館さん、醸造は#ふなおワイナリーさん、デザイン・企画は#POMPETTEさんにご協力いただき完成しました。この場をかりて、重ねてお礼申し上げます。ワインの首にかけるタグは井原のデニム生地の端を再利用し、ペイントを施すことで井原市の冬の星空をイメージしています。また、ワインについてお気軽にフィードバックをいただければ嬉しいです。

2020.12  Mayuki Takamatsu

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